「あっ、俺 この人と結婚する!」
マーケティングの講師をしているNは、これから始まる5日間のマーケティング講座の前に、会場に入ろうとしている受講生の中に未来の結婚相手を見つけてしまった。
いわゆる、一目惚れかと思ったが、今まで何百人という受講生を見て来て、そんな感情を持ったこともなければ、別に惚れっぽいタイプの人間でもない。
逆にそんな直感が来てしまったから、講座期間の5日間は、その女性が何才で恋人がいるのか、若しくは結婚しているのかなどのプライベートな情報は一切詮索しないでいた。
講座が終わる最終日の帰り際に、「今度一緒に食事に行きましょう。」という約束だけをして別れた。
助けた人を好きになる
好意とは不思議なもので、一種の錯覚によって生じることもある。いわゆる「吊り橋効果」もその一例だが、「助けた人に好意を持つ」という恋愛心理の興味深い例もある。
なぜ、助けられた側ではなく、助けた側が好意を持つのかというと、人間の心は「矛盾する状態を嫌がる」ため。行動や事実と気持ちとの間に何らかの矛盾が発生した時、人の心はそれを解消しようとする。
例えば、困っている相手を助けた場合、その相手を嫌いだと思うと、「助けた」という行動に矛盾が生じて非常に不快な状態になるが、「好きだから助けた」と思えば、行動と気持ちが矛盾しない。このような心理から、助けた相手に無意識に好意を持つという。
※「認知的不調和理論」何か行動した時に生じる気持ちの矛盾を解消する為に、考え方や行動を変えること。
もし、好きな相手との仲を進展させるには、遠慮しすぎは逆効果で、たまには小さなわがままを言って、相手に頼ってみるのも距離を縮めるのに効果的なのだ。
ラブストーリーは突然に
沖縄でユタと呼ばれる家系に育ったNは直感が鋭いタイプで、行動よりもイメージが先行する時がよくあった。
一目会っただけの女性を結婚相手だと運命を感じてしまったNは、講座を主催した会社のスタッフに
「受講生の○○さんと交際したいのですが、一応、御社の講座で出会ったのでご報告しておこうと思いまして…」と伝えると
もちろん、主催者側からは、「そういうのは困ります…」と言われた。
が、Mはきっぱりと断言した。
でも、安心してください、絶対に結婚しますから!
その後、受講生だった女性に猛アプローチ、当時彼氏がいた彼女を口説き落として交際に発展、翌年には結婚して子どもも生まれ、幸せに暮している。
♪あの日あの時あの場所で君に会えなかったら〜
そのポイントから、運命は動き出している。若しくは未来に帳尻を合わせるように、それが運命と信じて、行動が伴っていくのかもしれない。
未来という過去に向かって運命は動く
映画「TENET」を観たことがあるだろうか。時間の逆行を描いたアクションサスペンス映画で、一度観ただけでは理解不能と言われている。
人生にはいくつかのターニングポイント、分岐点がある。
そのポイントを見るのは、明日かも、今日かもしれない。ただ確実なのは、そのポイントに向かって進もうと思うか思わないか…
思わなければ、何も始まらない。
もし、「結婚する」という未来を見つめたら、その未来に帳尻を合わせるように運命は歩み始めるのかもしれない。
きっと、未来の結婚相手も、そのターニングポイント、ゼロポイントにあなたと何故か突然出会えるように、あなたと同時に歩み始めるのだと信じています。
そんな「運命の人」に出会いたいと思っているあなた。
MAASA結婚相談所にご連絡下さい。